「短所」は時として唯一無二の武器となる

どうも、村田です。ブログを始めたのだから、早速ガンガン書いていきますよ!

 

さて、突然ですが皆さんには短所はありますか?「ないよ!」って自信満々に言える人って多分いないと思うんですよね。そんな人は聖人君子です。ガンジーの生まれ変わりです。

 

優秀な人であればあるほど自分のことを客観視できていて、短所や弱みを自己分析し、それらをどのようにしてカバーするか考えているような気がします。

 

では、短所って絶対に直すべきものなのでしょうか?包み隠していくべきものなのでしょうか?

 

これは僕のある経験から言えることなんですが、短所は思いがけずして身を助けることになるケースがある!だから、自分の弱いところを好きになろうよ!卑屈にならなくても良いよ!というお話がしたいのです。

 

そう強く息巻く僕の短所は「人から怒られやすい」というもの。なぜか僕は他の人よりも数倍怒られやすい、腹立つ存在みたいです。

 

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(典型的な怒られている人のイメージ図)

 

ある友人から「村田は人を怒らせる天才なんだよねw」と言われたことがあるくらいです(最近、"空手"を始めた友人は笑顔で指摘してきます。そんな環境に感謝)。

 

思い返せば、中学の時とかみんなで悪さ(掃除さぼるなど)してたのに僕だけ謎に怒られたりと不遇な青春時代を送った気がします。あ、自分がかわいそうで泣けてきた・・・

 

しかし、この保有スキル「怒られ体質:A+」のおかげで道が開けたことがあります。僕はこの短所のおかげでDeNAへの長期インターンすることができました。

 

数多くの就活生、東大生にも人気なDeNAインターンの門戸は以前より開いている時代ですが、DeNAで長期インターンしている人は数限られています。そもそも頻繁に募集していないし、募集する人数も少ない。

 

だから、DeNAが長期インターンの募集をWantedlyでかけようものなら何百人も応募するわけです。それも、こぞって超優秀な学生が!倍率は100倍以上、しかもトップ層のハイレベルな戦い

 

僕もWantedly経由で応募しましたが、ESも通らなかったです(カレッジーノ元編集長、ESで落ちとったわ!なにしとったんや!)

 

凄い倍率高い状況なので、僕がDeNAで長期インターンをしていると言うと他の学生さんは凄く驚くわけです。そして、決まって「どうすればDeNAインターンできるの?」と聞かれるのですが、僕は「なんか社長に怒られて、インターン始めることになってた」と答えるわけです。

 

この説明だと状況がサッパリだと思うので、経緯を説明します。ある時、DeNAの本社で学生限定のイベントがありました。100人くらいの選抜制のイベントです。

 

そのイベント内で、DeNAの社長の守安さんとドワンゴの川上さんのトークセッションがありました。イベントに参加するのなら質問しないと意味ないというスタンスの僕。

 

司会の方が「質問のある学生さんはいらっしゃいますか?」と言い終わるや否や、天にそり立つバベルの塔(ちなむとバベルの塔は神の怒りにより壊される)よろしく僕は一番に手を挙げました。

 

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質問の内容は「南場さんが創業者として0→1を作り、そこからバトンタッチされた守安さんが1→10、10→100にしていくと思うのですが、いわゆるメガベンチャーになった時の社長の役割、そこからの視座について是非教えてください」というもの。

 

そうすると、守安さんは「君は何もわかっていない。DeNAは永久ベンチャー。まだ、1すらも作れていない」と大企業と言われることは嫌だと静かにふつふつと怒り出したわけです。

 

(あ、終わった。いつもの悪い癖で人を怒らせてしまった。しかも、天下のDeNAの社長を怒らせてしまったんや!!!)

 

悪手な質問をした覚えはなかったのですが、どうやら逆鱗に触れたようでした。凍りつく会場。他の学生99人が座っている中、一人ぽつんと立っている僕。僕の目の前には静かに怒る守安さん。

 

守安さんの次の言葉を待つ緊張の瞬間は終わりを告げる。

 

「君はDeNAのことを分かっていない。だから、ウチでインターンをしてDeNAのことを知りなさい」

 

起死回生。僕の予想の斜めの上を行く展開となり、守安さんに学生99人(あと、川上さん)の前で怒られたけど、インターンをすることが決まりました。

 

この話を他の学生の人に話すと「特殊なケースだよね」「それって村田くんしかできないことだよね」と言われます。そう、これは僕が「人に怒られやすい」から成せたことなんです。

 

みんながそれぞれ抱えている短所は、時と場合によっては貴方の道を拓く立派な武器になるわけです。短所だって、貴方の大切な愛すべき個性。それは誰にも真似できません。だから、唯一無二の武器なのです。

 

短所があることを良い、と甘えるわけではありません。しかし、短所をさらけ出して攻めに転じれば実は良い結果が来るということも覚えて欲しいのです。

 

怒られやすいという受動的な姿勢から、怒られに行くという能動的に攻めた(今回、お話した例は意図して攻めに転じたわけではないけどね)おかげで貴重なインターンの枠を掴んで以来、僕は僕の短所を大切にしたいと思っています。

 

誰だって人は傷つくのは怖い。自分の短所を指摘される、それが原因で恥ずかしい思いをしたいわけがない。でも、それでも貴方の短所は愛すべき武器になることがあるんです。

 

よく茶の間で僕たちを笑顔にしてくれる芸人さんは、頭が剥げていたり、太っていたりすることが原因でイジられたりしています。中には、それが原因で過去にいじめられていた人も居ます。

 

でも、あの人たちにしかできない芸風=唯一無二の武器です。しかも、それで人を笑わせて幸せにできるって凄くないですか?

 

だから、皆さんも自分の短所を愛し、他の人の弱い部分を優しく見てあげましょう。そんな綺麗な感じで今日はさようなら。